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入院 うろこ14歳の初夏 大腸炎をわずらい、入院・・。 入院までの、あんびりーばぼー。 夜、おなかがものすごーく痛くなった。 丸くなっても、寝返りうっても、もう、カラダ中が痛い! トイレに行く。吐く。下痢。 布団に戻る。 5分と耐えられず、トイレに行く。吐く。 ・・繰り返す。 つらい。 父親と兄に「おなかが痛いよぉ」と訴える。 うろたえる父。 うろたえる父に怒る兄。 この冬、母親を亡くしたばかりの家族だった。 悲しみにくれて、すっかりへにゃけたオヤジ殿に、 兄はいつでもイライラしていた。 でもタノム、お願い、今はやめて。 うろこをお医者サンに、連れてって〜 のネガイむなしく、 兄の怒りはここに来て頂点に達してしまった。 ドタタタタタッ! (兄が父に殴りかかって二人で倒れこむ音) 「うろチャンがおなか痛いって言ってるんだろッ! しっかりしろよ!!!」 ドスドスドス! (兄が父を殴る音) 「わかってますよ!だからといって、何故オレを殴るんだ!!!」 (ソリャごもっともbyうろこ(^^ゞ) ドカドカドカドカッ!!! (父が応戦して、兄を蹴る音) ナニやってんだよぉおぉぉおぉ(号泣) 痛みのあまりもんどりうってるうろこをヨソに、 父と兄が取っ組み合いのけんかをはじめた! やめてェェェェ!!! 必死のあまり、和音になった声でうろこが叫ぶ。 「うろチャンが心配じゃねーのかよッ!!」 「ナニをばかげたことをッ!!心配にきまってるでショ!!」 コトバと裏腹に、二人はうろこをコロっと忘れ、ケンカに没頭。 ドカドカドスドスボグッ(おっ今のは痛そうだ(泣)) 腹痛うろこはポツネン、捨て置かれている。 ケンカはどうにも、おさまりそうにナイ。 ついでにうろこの腹痛(激痛)・吐き気も、おさまる気配がない。 こらあかん、とりあえず、えっと、えっと、救急車を呼んで、 わが身だけでもなんとかせねば・・ うろこ14歳にしてあわれ、自分で119番を呼ぶ。 「119番です」 「救急車お願いしいます」 「どうしました?」 「激しい下痢と嘔吐と腹痛です。」 「性別と年齢を・・」 「14歳、女性です。」 「ご家族の方ですか?」 「…いえ、あの、ワタシ、本人なんですが」 「・・・・え?」 …ああ、間抜けな会話だ(ToT) ・ ・と、そのとき。 バキキキキキッ!!! 鳥かごがつぶれる音!!!! インコの鳥かごが!!! 数年前にどこからともなく飛んできて、 いつのまにか家族になっていたセキセイインコ、 「ピッチ」の鳥かごに、 大のオトコ二人が、重なり合って倒れこんだ! 総重量140Kg以上! ぎゃーああああああッッッ!!!ピッチィィィィィ!!! うろこが悲鳴とともに鳥かごに抱きつくと、 ようやくオトコ二人はハッとして殴り合いの手を止めた。 ピッチ!!!! 耳から血を出して動かない。 鼓動もない。 圧死、それもきっと即死だ…。 ギャーーーーァァァァァ!!!! うろこ、出せる限りの声を出して泣き叫ぶ。 当時、一緒に暮らしていたオウムが マネして大声で泣き叫ぶ。大音響。 あまりの騒ぎに、ご近所が総勢でてきて、 うちを覗きこんでいる。 そんな中、自分で呼んだ救急車到着。 たくさんのギャラリーの花道を通り、 ピッチのなきがらを抱いたまま、 放心状態で救急車に乗る。 若い救急隊員が、 「おなか…痛いんだよね?」 と、覗きこむ。 …と、ワタシの抱える鳥のなきがらを見てギクっと後退。 あとは沈黙のまま、救急病院に到着。 ピッチ、いつもと同じように同じ場所で眠っていただけなのに、 この悲劇。 かわいそうに。ピッチ、かわいそうに。 涙が後から後から、止まらない。 医者の前、診察いすに座る。 診察される。 あまりのショックに、 おなかがいたかったことなんて、カラダさえ忘れてる。 医者は首をかしげ、 「いちおう、薬出しておきましょう。」 簡単な診察で、ワタシは家に帰された。 そのとき、23時30分。 父と兄が申し訳なさそうに布団をしいてくれる。 兄がピッチのなきがらを受け取って、今更泣きだす。 バーロー、殺鳥犯め…。 怒りを込めた横目でヤツラをにらみ、横になる。 あぁ、ピッチ、ピッチ、かわいそうに、 ごめんよ・・・守ってあげられなくて・・ 泣いて泣いて疲れ果てて、 うつらうつら眠くなったころ。 ズッシ-ン…。 地獄の底で鬼がげんこつせんべい噛み砕く振動が。 ・・・・・やってきました。 忘れていた痛みが、、、 あ、あ、あ、あ戻ってきちゃったのね〜〜〜〜〜〜(泣)(泣)(泣) 薬を飲む。 胃が受け付けない。 トイレに駆け込む。 ぶちまける。 トイレ中、薬だらけになっちゃった(ToT) ああ、こらアカン、薬が、カラダに入っていかないよ… 今度は父親に、救急車を呼んでもらう。 (兄は落ち込んで、今回は怒り出さなかった) ピーポーピーポー、救急車再度到着。 近所の人が不思議そうに覗き込む。 …そりゃそうだ。3時間くらいまえ、 救急車にのっていった娘がまた、 救急車に乗りこむんだもん。 どうなってんねん? お察し申し上げます・・ また、おなじ救急病院に着く。 AM2:30ごろ。 もう、うろこはおなかが痛くて、 診察いすになんて 座っていられない。 カラダをよじって、もんどりうって痛みをこらえる。 看護婦サンに抱きかかえられ、 診察台にのせられ、太い注射をされ、 即、入院。 ああ、脱水症状を起こしかけてますよ…と、遠くで医者の声。 なんだとッ!?! ア、ア、ア、ア、アンタがさっき、 うろこを帰すから悪いんやんかぁぁぁぁ(ToT) へぼ医者めぇぇぇ! 悲しみの涙に悔し涙を合流させながら、 ベッドごと暗い病室に運ばれた。 大腸炎。うろこはそのまま、生まれてハジメテ、 10日間の、入院生活に入ったのであった。 (だいたいなぁ、アニキが古いコロッケ食わせるからこうなったんだッ) (あのとき、空腹に負けた自分が憎い) うぅ。 |