奨学金をもらった日

中学校2年から3年にかけてのうろこは
今考えるに、いわゆる不幸のアラシのまっただなかだった・・


中学2年生で父親が事業に失敗し家を手放し
墓地の隣に建てられた、見るからにお化け屋敷のような
せまくて、くらくて、古い古い町営住宅に引越し
その冬に母親が亡くなり
父親とアニキはそれがショックで社会復帰に時間がかかり
(つまり働きにも出ズ、おうちでメソメソしておった)


あれよあれよと言うまに
自分ではどうにもならない波にもまれて


積み木崩してるヒマもなかったんですよ、ホント。
(ご存知?積み木崩し・・古いっすね〜〜〜近くの、30歳以上の人にきいてみてね。)



それでもあたしゃ〜のんきに友達と焼き芋作ってみたり川で遊んでみたり
当時、カッチョよいと思っていた先輩を追っかけまわしては
ギャースカさわいじゃ笑ってた記憶がたくさんあるから


ニンゲンと言うのは、ま、カンタンにどうこうなるもんじゃーないですな(^^ゞ
(・・・いえ。それ以上追求するのはやめましょう)




そんなある日。
中学生活も終わりに近づいていた、春めきはじめた日。


当時の担任の先生から、呼び出しを受けた。
ナントカロータリー倶楽部に、うろこの奨学金の申請をしたら通った、と。
で、お祝い金を受け取りに、今週の土曜の午後、
トナリの街のナントカ会館に一緒に行こう、と。




奨学金!
ンまー、かっこいいじゃないの、うろこサン!
ってなワケで自画自賛して、土曜の午後、先生についていく。
(ヒトエに先生の熱意のおかげです、先生ありがとうございました(マジメに。))



なにやらエラソーなおっさんが壇上から長々としゃべって(内容は覚えていない)
お昼ふがふるまわれ・・・


幕の内弁当にソバがついていて・・
こんなことばかり細かく覚えてるのが情けないが・・
ソバのツユが薄アジで・・

先生が、うろこのとなりで
ゾバゾバゾバ〜ッ
っと、豪快にソバをすすっていて・・・
(ンなことだけ、覚えてるのよね〜)



入学お祝い金として、30,000円を即日GET。
ワーイワーイ♪これで、クラリーのじゃなくって本皮のローファー買うんだーなんて
(ソノ前に制服買いなされってか(^^ゞ)


今思い出すと、ナミダ出るほどいじらしかったうろこ、
お金の入った封筒をヒラヒラさせて家に帰ると・・・



ナニやらにぃちゃんの様子が変だ・・




傍らに一升瓶をころがし、ヒクヒクしてる・・


ひょーウソだといってー(血涙)



ああ!
心優しいにぃちゃんは、うろこの優しいにぃちゃんは、
この1年間の不幸のアラシに心身をけずり
「うろこをヨロシク・・」
最後まで言っていたママとの約束を果たせないことを気に病んで



酒に逃げ
(問題解決方法がまちがってます、にいちゃん(泣))




今朝は、奨学金をもらうんだー♪と弾んででていったうろこを見て、
いよいよ辛くなって朝から一升瓶をかかえ

・・・・飲みすぎ




・・・・・急性アル中だわ、こりゃあかん!
アワふいとるねん!
白目むいてるねん!
コワイねん!!!!


救急車救急車〜〜〜〜!!!またかいな〜〜〜〜(泣)



ここでにぃちゃんまで死んだら、
いや、トナリが墓地だからまぁいっか、・・・ってチガウチガウ!
今、葬式出すかねありまへんがな!
・・それもチトちがうか(泣)



救急隊員が駆け付け
せまい田舎町だったもんで
「・・・・アンタ、大変だね」と同情されたりして




だぁ!
だーかーら、うろこは積み木くずしてるヒマがなかったんだって、ホント。
(ぐれるってコトね、積み木崩しってのは当時流行ってたドラマ。ふふふ。)


でもそれでも、
今思うと、
あのころのワタシ。14歳にしちゃぁ、よくわかってないとは言え、
とにかくイッショウケンメイやってたよ。ウン。ポリポリ。
アノころの自分に恥じない様にしなくちゃなぁ。


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