白亜紀・離婚劇-1

うろこは、結婚もしました。離婚もしました。
ま、経験者は語る。いや語らせろ!
両方とも自分で決めて選んだことなら、「やってみること」これに尽きますナ。
もちろんまた、素敵な結婚するよ!あたしゃー懲りないうろこデス。

ダケドなんで、題名が白亜紀なんだって?
イヤ〜も〜、あれからいろんなことしてるんで、そのくらいムカシに感じるんです(^^ゞ

カレの不機嫌
1998年、春
二人で暮らし始めて6年がたった春、突如夫が不機嫌になっちゃった。

それまでは、
ワタシは自分たちのことを「仲が良い夫婦」と思っていたのに(^^ゞ


夫も、友人や後輩の披露宴招待状の返事には、
必ずといっていいほど、
「結婚っていいもんだよ」というようなことを書いては、
私をよろこばせたりもしていたんだ。


その夫が急激に不機嫌になって、
うろこは家に帰るのが一番の苦痛になった。
うろこ、苦悩の日々・・。


やがて、顔をあわせる回数すら少なくなってくる。


目が覚めると夫はいつもいない。
帰ってくるのは私が眠ってから。
用意した食事だけはたいらげている。
休みの日も、まったくおなじ。
たまに会っても、うろことは決して目を合わせようとしない


・・これじゃまるで、ノラネコ飼ってるみたいじゃないか?!



1週間・・2週間・・1ヶ月ほどすぎた朝


「ちょっと待って、話をしたいのよ!」
出かける準備をしている夫の腕をつかんだ。
夫は私の手を乱暴に振り解いて、
ついでに玄関にも乱暴にヤツアタリして、
ドッタンバッタン、出ていってしまう。
ふう。これって、けっこうシンドイ。



私がいったい、何をしたというんだ!
理由を聞かせろ!!


それを言いたいだけのに、なんなんだ、あの態度!
ムキーッッ!
いったん怒ると怒りは増して行く一方だっっっ!

クッションをなげつけたり
(スッキリしないじゃないのよバカバカ)

冷蔵庫を思いっきりけっとばしたり
(へこんじゃったじゃないのよバカバカ(泣))

カベに飛び蹴りしてみたり
(ぎゃ〜穴があいちゃったじゃないのよバカバカ(号泣))

枕に頭突きして
マクラだけに目の前マックラ・・なんつって言ってみても、
(・・・・おバカぁ〜ン)
ムナシイ強がりだ。



おうちにいるのが辛い。
かといって、すぐに出て行けるほどの蓄えはない。
とほほ。



そんな春の日曜日、
華道をやっているしんちゃんが お花の発表会を上野でやる、
というので、でかけてみた。
広い広い会場に、色とりどりの生花たち、たくさんの人。



しんちゃんの花は、 きいろい器にまぁるく、
こんもりと活けられていた。
その作品の為に、 小さい葉を探していて、
鉢ごと買っちゃったよ、って嘆いていた 葉っぱ、
あるある、ちゃんと効いてる。 かわいいかわいい。

一生懸命準備したかいがあったね。
うろこ、しんチャンがまぶしく思えた。 ・・・。
お花をみながら、
ココロの中に、いろんな思いがごちゃ混ぜに浮かぶ。

離婚しようって、思ってること。
しんちゃん、こんなこと言ったらびっくりするだろうな。

夫が不機嫌になる前には、
「結婚っていいもんだよ」、とか 「夫には惚れてるよ」 なんて、
はばかりもなくいってた私が、離婚を考えてるなんて。
・・・恥ずかしいったら、ンもぅ。



しんちゃんに会場をまわって説明してもらう。
どのお花も、一生懸命に、活けてある。
これもあれも、 きっと、しんチャンみたいに、
裏の苦労があるんだろうに、キレイ。

花を見て、キレイだステキだと感じつつ、
こみあげてくる自分の思いはとめどなく



離婚ね・・・。
もう、私は、ガンバルのにつかれた。
ガマンだけしているのはもともと嫌いなんだよ、
お涙ちょうだいの演歌はキライだし(唐突?)



6年もイッショに暮らした彼の性格だから、
悲しいかな、もう、なんとなくわかる。


彼の不機嫌・・・。
理由はどうであれ、それを私に言うことは、
彼にとっては、ワタシとの結婚生活のオワリなんだ。
だけど、とどめをさしあぐねて、私をさけている。




人生、どうにもならないこともあるワ。
だからこそ、どうにかなることを、 どうにかなる方に進みたい。

私にしては、じっくり考えて出した結論だ。



早春の春の日差しが、窓から会場に流れ込んでる。
色とりどりの花にかこまれて、
いろんな思いを、かみしめていた。




しんチャンが休憩に入るというので、 駅前でランチをとった。

食べながら、突如私は口走る
「ワタシ、離婚しようと思ってるんだ。」


しんチャンは丸い目をクリクリさせて、 でも、
「いろいろあるよね。でもうろちゃんがきめたコトなら、
それもいいんじゃない?」
というようなことを サラリ、と言ってくれた。

うれしかった。


でもさ、
今、思うとさ、
大きな展示会に参加中のしんチャンをつかまえて、


こりゃまたうろこ、シツレイしました。
自分のことしか見えてなかったとはまさにあのこと。

ああいう時に、アンナはなし。 ごめんね、しんチャン。




とほほのほー
「ソレじゃ、離婚するしかないじゃんよぉ・・・・。」


ため息とともにうろこは吐き出した。
とにもかくにも理由がわかってスッキリ、
そして同時に、なんだなんだ、なんなんだ、
なんなんだよぉぉぉ、の思いでココロの中は鳴門海峡だ。


「好きなオンナができた。もう、もどれない」
そういって夫が




・・・・泣いている。






それならさっさと、わたしをラクにしてくれ。
うろこは諦めは早いのだ
(執着は人生をヨケイ辛くする)


ほかのオンナを好きになっちまったもんはしょーがない。
恋は盲目、うろこはワカル。
で、おまけにうろこは、
そんなアナタを待ってるほどの「寛容力」はないんです(泣)



・・・しかし、なんだと?
うろこ以外に好きなオンナができただと?
・・・っざーけんなっつーの。
そんなヤツのために、アタシャ、、、



んぐんぐ



いや、やめた。コレ以上考えると恨み節になるッ
もー済んだこと、さっさと次だ、次!


「離婚届をもらってきて!」
そういってうろこは家を出て、


でもさすがに足元がフラフラして、
近所の小学校でブランコをこいだ。
咲き終わりの菜の花のまわりを、ちょうちょがクルクル舞っている。


・・・やがてなにもかもがにじんでいく。
あ〜、号泣してるんだなぁ、ワタシ。


うろこ、ショック。本当は、とってもショック。
夫に夫が、うろこの夫が、うろこ以外のオ・ン・ナに惚れて、
もう、うろこを愛せない・・・?!



うろこと一緒にいないとき、ダンナがどこでナニやってるか、
そんなこと、これっぽっちも気にしなかった。
そんなこんながいけなかったのかも、しれないなぁ。
注ぐ愛情が足りなかったユエの結果なんだろうなぁ。



帰ってきてくれるまで待ってる、、なんてコト言ったら
今度は自分が自分を、大ッ嫌いになってしまう。
しょうがない。


とほほ。
とほほほほ。
とほほのほー。



しょうがないや、もぅ。とほほ。
悲劇のヒロインになるのダケは、死んでもイヤだっ!
さぁ、なんかしなくちゃ!動いてないと、涙がとまらん!!!
同じコトバが繰り返し、アタマの中をクルクルまわる。







買い物に行く。
モノには罪はないのだが・・・
夫と一緒に使っていたシーツにくるまって眠るのがイヤになったので
アレコレと生活雑貨を買ったら 結構大きな荷物になった。


荷物を店員に渡されながら、フ、とレジの向こうに目をやった。
レジのムコウで、いつもなら待っていてくれている夫を探して・・。


自分でも、もちろん持てる荷物。
ヒトリでも、十分もてる荷物。
・・・でも、いつでも持ってもらっていた荷物。


そこに彼がいないというだけのこと、
そして、これからも、ワタシの横には彼はいない、 ということ。

そういう決断をしたってことだ、
それを「自分で選んだ」っていうことだ。


なのに6年間の習慣で、無意識に夫の姿を探す自分。
ほぉおぉぉ、せつないねぇ、うろこ。ドラマだねぇ。



イカン!ニンゲン使わない筋肉・精神力は衰える、
こりゃホントだわい!きたえねば!
フンむッと鼻息、
いぶかしがる店員から ムンズと荷物を受取り肩にかけ、
脇に抱え、大股で歩き出してみた。


荷物はぜんぜん重くなかったし、
それはそれで、 とっても、気持ちよかった、 98年の春。


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