1-14.奨学金をもらった日

中学校2年から3年にかけてのうろこは
今考えるに、いわゆる不幸のアラシのまっただなかだった・・

中学2年生で父親が事業に失敗し家を手放し
墓地の隣に建てられた、見るからにお化け屋敷のような
せまくて、くらくて、古い古い町営住宅に引越し
その冬に母親が亡くなり

あれよあれよと言うまに
自分ではどうにもならない波にもまれて

それでものんきに友達と焼き芋作ってみたり川で遊んでみたり
当時、カッチョよいと思っていた先輩を追っかけまわしては
ギャーギャー笑ってた記憶がたくさんあるから

ニンゲンと言うのは、ま、カンタンにどうこうなるもんじゃーないですな(^^ゞ
・・っていうかアタシって・・・(^^ゞ

そんなある日。中学生活も終わりに近づいていた、春めきはじめた日。

当時の担任の先生から、呼び出しを受けた。
ナントカロータリー倶楽部に、うろこの奨学金の申請をしたら通った、と。
で、お祝い金を受け取りに、今週の土曜の午後、
トナリの街のナントカ会館に一緒に行こう、と。

奨学金!
ンまー、かっこいいじゃないの、うろこサン!
ってなワケで自画自賛して、土曜の午後、先生についていく。

なにやらエラソーなおっさんが壇上から長々としゃべって(内容は覚えていない)
お昼ふがふるまわれ・・・

幕の内弁当にソバがついていて・・
こんなことばかり細かく覚えてるのが情けないが・・
ソバのツユが薄アジで・・
先生が、となりで
ズバズバ豪快にソバをすすっていて、なんだか、恥ずかしかった1日・・・

お祝い金は、30,000円だった
ワーイワーイ、これで、クラリーのじゃなくって本皮のローファー買うんだーなんて

今思い出すと、ナミダ出るほどいじらしかったうろこ、
お金の入った封筒をヒラヒラさせて家に帰ると・・・

ナニやらにぃちゃんの様子が変だ・・
傍らに一升瓶をころがし、ヒクヒクしてる・・

ああ!
心優しいにぃちゃんは、うろこの優しいにぃちゃんは、
この1年間の不幸のアラシから
「うろこをヨロシク・・」と最後まで言っていたママとの約束を果たせないことを気に病んで

酒に逃げ

今朝は、奨学金をもらうんだー♪と弾んででていったうろこを見て、
とうとう辛くなって朝から飲みすぎて

・・・・・急性アル中だわ、こりゃあかん!アワふいとるねん!白目むいてるねん!
コワイねん!!!!
救急車救急車!!!(泣)
ここでにぃちゃんまで死んだら、今、葬式出すかねありまへんがな!

だぁ!

だーかーら、うろこは悲しむヒマがなかったんだって、ホント。


そんで、アタシ、あれ、、、、
ローファー買ったんだったかなぁ?(^^ゞ




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