泣いちゃうかもよ


1 最後のデート


家にいればたいてい、家族そろって食べていた 休日の昼食


その日、ママはめずらしく父をさそって外食にでかけた

・・二人で仲良く、栄養のつくものをたべよう、と父の腕をとって



私は兄と、留守番をしていた
めずらしいなぁ、と思いつつ









その夕方だった










・・・・ママが倒れたのは。








こわかった







痛い、痛いよ、パパ、助けて!!!パパ---!!
ママが叫びつづける






おおやけどをしたときも、ひどい怪我をしたときも、
冷静だったママが、泣き叫んでいる・・







私は、といえばただ、立ちくすのみ・・・
両足が地面に凍りついたように、動けない
一体、ナニがおきてるんだ?








「ママ、しっかり、ママ!!ママ!!」






家の中で父の怒声だけが 響く・・・・








救急車が来て、病院に着いて、
看護婦さんやお医者さんが走ってきて、
ママをとりかこんで、あわただしくいろんな処置をしてくれた





ママはみるみる、点滴やらなにやら
いろんな管でグルグルまきにされ






・・・ベッドにしばりつけられていく(そうとしか思えない)







私も父も兄も、同じようにしばりつけられたみたいになって、
身動きできない









・・ ママ、かわいそう、ママ・・・





ナニも考えられない



ただただ、
縛り付けられたママがかわいそう





この言葉ばかりがぐるぐるまわる






そのまま、ぐるぐる巻きになったママをかこんでいるうちに
夜が明け、ママは病院をうつることになった。








行き先は、県立の大きな病院だった。







きっと、これでママはダイジョウブなんだ、よかった、って
そう思って兄と病院の外にでたとき、






灰色の空の下


たくさんのカラスが
早朝の街のゴミを荒らしていて、、、、












それがとっても嫌だった





               
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